家に侵入する不快な「蚊」。寄せ付けない対策は?

気温が高くなると、屋外に蚊が出没するようになります。
外出時は虫よけスプレーなどで対策しても、無防備な在宅時に蚊と居合わせてしまうと、気付かぬうちに刺されて腫れたり、夜間の睡眠を邪魔されたり…。穏やかなおうち時間を過ごすためにも、これからの季節は住まいの蚊対策を怠らないようにしたいものですね。
とにかく“発生源”を断つ!
蚊の幼虫であるボウフラは、水辺や水面などに産みつけられた卵から孵化して4回の脱皮を繰り返し、サナギから成虫(蚊)へと成長します。
ちょっとした水たまりであっても、蚊の産卵場所となるので注意が必要です。蚊の発生を減らすために、ボウフラが発生しそうな水たまりをつくらないようにしましょう。
家の周囲で特に注意したいのは、玄関先やベランダなどにある植木鉢の受け皿、庭で雨ざらしになったジョウロや子どものおもちゃ、放置された空き瓶・缶・ペットボトル、落ち葉が詰まった排水溝など。このような蚊・ボウフラの発生源が家のすぐ近くにあると、蚊が家の中へ侵入しやすい環境となってしまうため、こまめに水たまりを除去し、片付けや掃除などを忘れないようにしましょう。
蚊の“隠れ場所”を一掃する!
蚊は、風通しの悪い草むらやヤブを好みます。そのため庭に草がボーボーに生えていると格好の隠れ場所になりやすいため、蚊の季節が近づいたら除草や草刈りを済ませておくのがベター。
庭の手入れが面倒、という人は、庭の土や芝生の部分を減らして、代わりに雑草が生えにくい砂利や土間コンクリート舗装にするという方法もあります。蚊対策はもちろん、メンテナンスや見た目の面も含めて、ご家庭に合った方法を検討してみてください。
家への“侵入経路”を防ぐ!
蚊が住宅内に入り込むときは、玄関や窓をはじめ、換気扇、排気口、コンセントまわりの隙間などが侵入経路となります。
近年の新築住宅は断熱性にすぐれているため、隙間はそれほど気にならならない場合がほとんど。ただし、開閉の多い玄関や窓からの侵入は避けられないため、玄関のたたきや窓まわりに市販の虫よけグッズや、蚊が嫌うゼラニウム、バジル、レモングラスといった植物の鉢を置いて蚊よけを行うとよいでしょう。
また、夏になると網戸が活躍しますが、半開きの窓や、家の中から見て左側に網戸がある状態で窓を開いていると網戸と窓に隙間が生じて蚊が侵入しやすくなります。網戸を使用するときは、窓を半開きにせず、網戸は右側にして隙間をピッタリ閉じてください。