住まいの防犯対策。流出する個人情報に注意!

防犯ガラスや防犯シャッター、モニター付きインターホンなど、新居の防犯対策を行っていても、意外と気づきにくいのが「個人情報」の流出。一見、なんの問題もないように見える住まいでも、知らず知らずのうちに自分や家族の個人情報が漏れて、犯罪につながるおそれもあります。
そこで今回は、住まいから漏れやすい個人情報と、その対策について説明します。
表札からの個人情報流出
「家の顔」ともいえる表札。そこに住んでいる人の名前が記されていることで、郵便物の誤配を減らしたり、ご近所づきあいをスムーズにしたりする役割がある一方、不審者に名前や家族構成を特定されると犯罪に巻き込まれるおそれや、しつこい訪問勧誘を受けたりする可能性もあります。
近年、集合住宅を中心に、防犯対策として表札を出さない家庭も増えています。戸建て住宅では表札を出すことが一般的ですが、家族構成を知られないように家族全員の名前を出さずに名字だけにする、また名字の漢字が分からないようにローマ字表記にするなど、必要以上に個人情報を知られないようにしましょう。
ポストからの個人情報流出
自宅のポストには、個人宛の手紙をはじめ、公共料金の明細書、行きつけの店からのダイレクトメール…などなど、個人情報を含む郵便物や宅配物が投函されます。分厚い通販カタログやネットショップで注文した商品なども、定形外郵便サイズ(長さ・幅・高さの合計が90㎝までのもの)までなら基本的にポストに投函されるため、これらの郵便物や宅配物がはみ出さないような大きさのポストを選びましょう。
また、盗難を防ぐために、ポストは鍵付きのものがおすすめ。暗証番号で開錠するダイヤル錠やプッシュ錠、物理的にキーを差し込む南京錠やシリンダー錠などがあるので、使いやすいタイプを選んでみてください。
自転車からの個人情報
自宅の駐輪スペースが道路から丸見えの場所にあると、見栄えがよくないだけでなく、自転車盗難のリスクや、自転車に記された名前や電話番号、学校の駐輪許可ステッカーなどから個人情報が漏れて、ストーカー被害につながるおそれがあります。
敷地などの制限はありますが、自転車はなるべく道路から見えにくい建物の軒先か、屋内に保管するようにしましょう。ちなみに、自転車には防犯登録が義務付けられているため、必ずしも名前を記入する必要はありません。自分の自転車かどうか見分けがつくようにシールやマークをつけておくと、小さなお子さんも安心です。