便利な「セカンド冷蔵庫」、家のどこで、どのように使う?

最近、なにかと耳にする「セカンド冷蔵庫」。テレワークの普及で自炊する機会が増えたり、週末のまとめ買いやお取り寄せなどで食材を大量にストックしたりする家庭では、冷蔵庫が1台では間に合わず、セカンド冷蔵庫として小型の冷蔵庫を導入するケースが増えています。これからセカンド冷蔵庫を導入する、あるいは将来的に導入したい場合、どんな点に注意すればよいのでしょうか。
置き場所の確保が難しい!
セカンド冷蔵庫を設置するときに、最大の問題となるのが置き場所です。
近年は設置しやすいスリムタイプの製品が増えてきたとはいえ、それなりに場所をとるので、「いざ買ってみたものの置く場所がない」なんてことがないように、次のポイントを踏まえて置き場所を確保しましょう。
使用シーンを想定する
セカンド冷蔵庫に生鮮食品などを入れて調理中に取り出すのか、それともドリンクを冷やして寝室や書斎で使用するのか…セカンド冷蔵庫を使用するシーンを想定して、適切なサイズや使用場所を見極めましょう。
一般に、セカンド冷蔵庫として使われることが多いのは容量100L以下の小型の冷蔵庫ですが、2Lペットボトルが3~4本入るくらいの20L前後のものや、50L以上で冷蔵庫と冷凍庫が独立している2ドアタイプなど、容量や機能もさまざま。使用する目的や用途を明確にしておくと、製品選びや置き場所選びがスムーズになります。
使用する場所か動線上に設置する
調理や飲食をする場所からあまりに遠い場所に冷蔵庫を設置してしまうと、食材などを取り出すのも片付けるのも億劫になり、セカンド冷蔵庫が宝の持ち腐れになる可能性もあります。セカンド冷蔵庫の置き場所は、なるべく使用する場所か、その動線上にあるのが理想です。
最近はインテリア性の高い冷蔵庫も多く登場しているので、あえてリビングに冷蔵庫を設置して、パーティーや来客時などにサッとドリンクなどを取り出すと便利。また、庭やベランダでBBQをするときに役立つ屋外対応の冷蔵庫もあります。
ドアの開きに注意
冷蔵庫は、設置するスペースに加えてドアを開閉するときのスペースも必要です。右開き、もしくは左開きでドアを開閉するタイプや、業務用冷凍庫に多い上開き(チェスト)タイプ、開閉時のスペースが少なくて済む引き出しタイプなどがあるので、部屋のレイアウトを考慮して、問題なく開け閉めできる製品を選んでください。
寝室や書斎には静音タイプを
寝室や書斎で使用するセカンド冷蔵庫は、モーターやコンプレッサーなどの運転音が気になるもの。できるだけ音が小さい静音タイプを選ぶなら、カタログなどにある「騒音値」が25db以下の製品を目安にするとよいでしょう。
新築なら冷蔵庫の置き場所を考えておく
今の住宅に新たにセカンド冷蔵庫を導入する場合、ベストの置き場所を見つけるのは大変ですが、新築なら目的や用途に合った置き場所を間取りやレイアウトに反映しやすくなります。
今すぐに使わなくても、年をとったら寝室やリビングに小型の冷蔵庫があると便利という声もあります。新居の暮らしを思い描くときに、セカンド冷蔵庫の可能性を考えておくと将来的に役立つことがあるかも知れません。