もしも自宅トイレがつまったら…? 焦らず対処する方法をマスター!

1日の中で何度も利用するトイレ。水を流したときに、トイレがつまって焦った経験はありませんか? トイレがつまった状態で水を流し続けると、逆流した水が便器からあふれてしまうので注意が必要です。「もしも」のときに落ち着いて行動できるように、トイレつまりの対処方法を紹介します。
トイレつまりの原因は?
トイレがつまる原因はさまざまですが、よくあるのは大量のトイレットペーパーやトイレクリーナーが流しきれずにつまってしまうケース。ほかにも、おむつやペットシーツ、スマホなど水に溶けない異物を流してしまうことや、流す水量が足りないことなどもトイレつまりの原因となります。
基本の対処は「ラバーカップ」
トイレに何がつまっている感じがあれば、まずはラバーカップ(すっぽん)でつまりを取り除きましょう。ラバーカップは和式便器用と洋式便器用がありそれぞれ形状が異なりますので、トイレに合った形状のラバーカップを選ぶようにしてください。
1)下準備をする
作業に入る前に、水の飛び散り防止のためにトイレの止水栓を止め、床をビニールシートなどで覆っておきます。
ラバーカップは便器に一定の水がたまっている状態でないと使用できないため、水がない場合はバケツで便器に水をそそぎましょう。水の量は、ラバーカップのカップ部分がかぶるくらいが目安です。
2)カップを押し込んで引っ張る
ラバーカップを便器に差し入れ、水中で真空状態になるように便器に押し込んでから一気に引き抜く動作を繰り返します。
3)水を流して確認する
ゴボゴボという音がしてつまりが解消したようなら、バケツにくんだ水を流してみましょう。スムーズに水が流れるようなら、つまりが解消したと考えられます。もしも流れが悪かったり、便器の水位が高いままだったら、再度ラバーカップを使用しましょう。
上記の方法を試してもつまりが解消しない場合は、異物が残っているおそれがあるため、水道工事業者などの専門家にバトンタッチしましょう。
無料で応急処置が受けられる場合も
住宅購入時に加入する火災保険には、トイレつまりの無料対応サービスが付帯していることがあります。また、設備機器メーカーのメンテナンスパック(修理受付サービス)に、トイレつまりの無料対応サービスが含まれていることも。これらの対応は基本的に30分以内の応急処置のみですが、いざというときに無料で利用できるので、加入している各種サービスの内容を確認しておくとよいでしょう。
専門業者に依頼するときの注意点
近年、一部のトイレ修理業者が訪問時に不要な工事をすすめたり、修理後に高額な代金を請求したりしているとして、国民生活センターが消費者に注意を呼び掛けています。
トラブルを未然に防ぐために、トイレの修理を依頼するときは、お住まいの自治体の水道局指定の水道工事業者を選びましょう。指定業者のリストは水道局のWEBサイトなどでチェックできます。
また、依頼する前に料金の目安を問い合わせたり、追加工事が発生するときは作業前に作業内容や料金を確認することも大切です。