侵入強盗から家を守る!住まいの防犯対策について

2022年から関東や関西で相次いで発生する広域強盗事件のニュースを受けて、住まいの防犯が気になる方も多いのではないでしょうか。犯罪から家族を守るために、侵入や強盗の被害を防ぐ住まいの対策を紹介します。
侵入強盗の手口とは?
家人が不在の住宅内に侵入して金品を盗む「空き巣」に対して、「侵入強盗」は、強盗が家人を脅したり暴行したりして金品を強奪する犯罪です。
一連の広域強盗事件では、強盗が宅配業者を装い、家人が玄関ドアを開けた瞬間に押し入る手口がみられます。ほかにも窓や玄関のガラスを叩き割って侵入したり、家人の帰宅時に待ち伏せをして襲い掛かったりする手口もあります。
今すぐできる侵入強盗対策は?
玄関ドアをすぐに開けない
強盗を家の中に入れないように、来訪者があればカメラ付きインターホンやドアスコープ越しに必ず確かめましょう。
玄関ドアを開けるときも、ドアチェーンをつけたまま対応するようにします。
置き配を利用する
宅配業者が来たら、インターホン越しに差出人を確認して、玄関先に荷物を置いてもらう「置き配」を利用します。
あらかじめ宅配業者や最寄りの配達郵便局に置き配を依頼しておくと、留守中に荷物を配達してもらえて、自分の都合のよい時間帯に非対面で受け取れるので便利です(ただし、荷物を長時間置きっぱなしにするのも危険ですので、宅配ボックスの導入をおすすめします)。
帰宅時にも注意
家の敷地内に入る前や、玄関ドアを開ける前に、必ず周囲を確認しましょう。もしも不審な人物や車両を見かけたら、すぐに通報します。
侵入強盗を防ぐ住まいのポイントは?
カメラ付きインターホンや防犯カメラを活用
侵入者や強盗は「目立つこと」を何より恐れるので、家の中から来訪者を確認できるカメラ付きインターホンや、防犯カメラを設置すると効果的。また、人が通ると自動点灯するセンサー付きライトや、踏むと音が鳴る砂利を敷くのもおすすめです。
インターホンは門扉に設置する
玄関の横にインターホンがあると、ドアを開けた瞬間に強盗が押し入りやすくなります。強盗を玄関ドアから遠ざけるために、インターホンは門扉に設置しましょう。
周囲からの見通しをよくする
見通しの悪い高い塀などで家を囲むと、周囲からの死角になりやすく、強盗の隠れ場所となる可能性も。周囲から視認できるような低い塀や植栽、見通しのよいフェンスなどを設置して、侵入者や強盗を寄せ付けないようにしましょう。
窓の防犯性能を高める
侵入者や強盗は、侵入に時間がかかればかかるほど、犯罪をあきらめる傾向があります。
家の中への侵入経路となりやすい窓は、サッシに補助錠を取り付けたり、ガラスに防犯フィルムを貼り付けたりして、侵入を防ぐ対策を行いましょう。
防犯性能の高い建物部品(CP部品)を選ぶ
警察庁などがつくる団体が、高い防犯性能があると認定した建物部品(ドア・ガラス・サッシ・錠・シャッターなど)を「CP部品」といいます。家づくりやリフォームで建物部品を選ぶときは、CP部品であることを示すCPマークがあるかどうかもチェックしてください。
家族が安全・安心に暮らすためには、防犯対策が欠かせません。住まいの防犯性能を高めて、侵入者や強盗から家を守りましょう。