意外と多い家づくりの税金。納税のタイミングとともに押さえておこう

家づくりに必要なお金のうち、意外と見落としなのが「税金」です。印紙税、消費税、不動産取得税…など、さまざまな税金が発生する上に、税金を納めるタイミングもバラバラなので、いきなり納税通知書が届いて慌ててしまうことも。
家づくりに関わる税金について、「どんな種類の税金を」「どのタイミングで」支払うのか、目安を確認しておきましょう。
家づくりの流れと納税のタイミング
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(1)業者決定・工事契約
・このタイミングで発生する税金は?
【印紙税】…工事の請負契約時、住宅ローンの契約時に発生
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(2)工事着工
・このタイミングで発生する税金は?
【消費税】…工事費を支払う際に発生
※工事費は着工~工事完了までの期間中、数回に分割して支払うのが一般的です。
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(3)工事完了
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(4)引渡し・入居
・このタイミングで発生する税金は?
【登録免許税】…不動産登記を行う際に発生
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(5)入居後
・入居後に1度だけ発生する税金
【不動産取得税】…不動産を取得して約半年~1年半くらいの間に、不動産のある都道府県から納税通知書が届く
・入居後に毎年、発生する税金
【固定資産税】…毎年4~6月くらいに、不動産のある市町村から納税通知書が届く
【都市計画税】…固定資産税と併せて支払う
どんな税金?
【印紙税】について
不動産の売買、工事の請負、住宅ローンの契約時の契約書にかかる税金です。契約書に記載された金額によって税額は異なりますが、1~2万円程度が目安です。税額分の収入印紙を契約書に貼って納付します。
【消費税】について
建物本体の費用や、本体工事費を支払う際に、税率10%が課税されます。土地代には消費税はかかりません。
【登録免許税】について
建物や土地を登記する際にかかる税金です。税額は[固定資産税評価額やローン借入額×0.4~2.0%]ですが、条件を満たすと軽減措置が受けられます。
【不動産取得税】について
不動産を取得する際にかかる税金で、土地や住宅の場合は[固定資産税評価額×3.0%]が課税されます(2024年3月末まで)。また、条件を満たすと軽減措置が受けられます。
不動産を取得して約半年~1年半くらいの間に納税通知書が送付されるので、金融機関に持参して納付します。
【固定資産税】【都市計画税】について
毎年1月1日の時点で不動産を取得している人に対してかかる税金です。固定資産税と都市計画税は基本的にセットで課税されますが、不動産が市街化区域外にある場合は都市計画税がかからず、固定資産税のみとなります。
固定資産税は[課税標準額×1.4%(標準税率)]、都市計画税は[課税標準額×0.3%(制限税率)]が税額となりますが、条件を満たすと軽減措置が受けられます。
毎年4~6月頃に納税通知書が送付されるので、金融機関に持参して納付します。
家づくりに関わる税金は、取得時などに1度きりしか課税されない税金もあれば、固定資産税や都市計画税のように毎年課税されるものもあります。思わぬ出費に慌てることがないよう、税金の種類と納税のタイミングを把握しておきましょう。
なお、各種税金の軽減措置については、毎年行われる税制改正で軽減措置の内容が変わったり、期限が延長になったりするので、必ず最新の情報を確認してください。