住みたい立地の「災害リスク」をチェックするには

地震大国の日本において、地震はいつ、どこで起こるか分かりません。
地震は一瞬にして多くのものを失ってしまうだけに、マイホームの災害に対する安全性は気になるところです。
マイホームの災害リスクは立地や建物により異なります。住宅金融支援機構が、今後5年以内に住宅ローンを組んでマイホームを取得する予定の1,500組を対象にした調査(※)によると、マイホーム取得時に特に重視するものとして「立地(災害などに対する安全性)」と回答した人は全体の約3割。そのうち具体的な立地として「地盤が強固な土地」と回答した人が多く、次いで「平坦な土地」、「内陸部」、「昔から陸地だった土地」となっています。
※住宅金融支援機構「2018年度民間住宅ローン利用者の実態調査」民間住宅ローン利用予定者編(第2回)
地盤が強固な土地 | 58.9% |
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(傾斜、崖などのない)平坦な土地 | 34.1% |
内陸部 | 33.6% |
(埋立地などではない)昔から陸地だった土地 | 25.8% |
高台、台地 | 24.8% |
断層の無い地域 | 16.7% |
わからない | 7.2% |
その他 | 5.6% |

(住宅金融支援機構「2018年度民間住宅ローン利用者の実態調査」民間住宅ローン利用予定者編(第2回)より作成)
リスクを知れば災害被害を軽減できる
自然災害の発生をゼロにすることはできませんが、事前に情報を得て、自然災害の少ない立地を選ぶことで被害を最小限に食い止めることができます。
そこで、マイホーム取得時にチェックしたい災害リスクについて紹介します。
地盤のリスク
建物を支える地盤がよくないと、地震による揺れ、地盤沈下、液状化、水害による浸水などのリスクが高まります。
正確な地盤の状態を知るには地盤調査が必要ですが、インターネットには住所や地図上のポイントなどから地盤の簡易診断ができるサービスが複数あります。家探しをして気になる地域があれば、これらの簡易診断サービスを利用して地盤リスクの目安をチェックしてみましょう。
災害発生リスク
相次ぐ自然災害に備えるために、各自治体では、その地域における洪水・高潮・津波・土砂災害・地震といった災害を予測し、危険度を地図上に表した「ハザードマップ」を作成、公表しています。
ハザードマップは自治体の防災関連サイトや、国土交通省が提供する「ハザードマップポータルサイト」から確認することができます。
参考:ハザードマップポータルサイト(国土交通省) https://disaportal.gsi.go.jp/
住みたい地域にどのような災害リスクがあるかチェックすることで、事前の対策を強化したり、万一の災害時の避難行動をスムーズにしたりすることができます。ご家族の安全と安心のために、これらのリスクチェックをお役立てください。