全国の総住宅数は約6,240万7,000戸、持ち家率は約6割――総務省が発表

総務省はこの9月に、2018年「住宅・土地統計調査」の住宅および世帯に関する基本集計の結果を公表しました。
この調査は、住宅と居住世帯の状況などを明らかにするために5年ごとに実施されており、今回は2018年10月1日が調査基準日となっています。
総住宅数・総世帯数ともに13年より約3%増
調査結果によれば、全国の総住宅数は約6,240万7,000戸、総世帯数は5,400万1,000世帯で、2013年の調査と比べると総住宅数は約177万9,000戸(2.9%)増加し、総世帯数は154万9,000世帯(3.0%)増加しました。
総住宅数を居住世帯の有無別にみると、居住世帯のある住宅は約5,361万6,000戸(総住宅数に占める割合85.9%)で、居住世帯のない住宅は879万1,000戸(同14.1%)。
居住世帯のない住宅のうち、建築中の住宅や一時現在者のみの住宅を除いた空き家は848万9,000戸(同13.6%)となり、総住宅数に占める空き家の割合は過去最高となりました。
居住世帯のある住宅を所有の関係別にみると、持ち家は約3,280万2,000戸(同61.2%)、借家は1,906万5,000戸(同35.6%)という結果になりました。
住宅を新築して取得した人が約3割
持ち家の取得方法については、「新築(建て替えを除く)」が990万2,000戸(持ち家総数に占める割合30.2%)でトップ。次いで「新築の住宅を購入」が738万9,000戸(同22.5%)、「建て替え」が565万6,000戸(同17.2%)となっています。
さらに「中古住宅を購入」は483万3,000戸、「リフォーム後の住宅」は146万9,000戸でした。
一戸建てや共同住宅の規模の推移は?
居住用に建築された一戸建てや共同住宅(マンション、アパートなど)の住宅の規模についても調査が行われました。
一戸建てにおける1住宅あたりの住宅の規模は、居住室数が5.77室、居住室の畳数が42.94畳、1人あたり居住室の畳数が15.76畳、1室あたり人数が0.47人でした。
共同住宅における1住宅あたりの住宅の規模は、居住室数が2.77室、居住室の畳数が20.71畳、1人あたり居住室の畳数が11.17畳、1室あたり人数が0.67人でした。
また、1住宅あたりの延べ面積(居住室のほか玄関、トイレ、キッチンなどを含めた住宅の床面積の合計)をみると、一戸建ては126.63㎡、共同住宅は51.14㎡となっています。
1住宅あたりの延べ面積について1993年以降の推移をみると、一戸建ては2013年までは増加が続いていたものの、2018年は前回より2.00㎡の減少。一方で共同住宅は2013年以降増加が続いています。
情報元:総務省「平成30年住宅・土地統計調査住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概要」 https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf