ご近所付き合いの第一歩!「引越しの挨拶」のマナーとは

マイホーム取得をきっかけに、新しい土地でのご近所付き合いに不安を覚える方は少なくないようです。
ご近所付き合いの濃淡は地域や個人によってさまざまですが、お互い気持ちよく住むためにも、円滑な人間関係を築きたいもの。そこで今回は、ご近所付き合いのスタートともいえる「引越しの挨拶」のマナーを説明します。
引越しの挨拶があればお互いに安心
昔から引越しをする時は「向こう3軒隣に挨拶をする」という習慣があります。
都市部に住んでいると、隣人と滅多に顔を合わせないこともありますが、お互いに隣人がどのような人か知っていたほうが安心ですし、災害時などの助け合いにもつながります。
「誰に」挨拶をする?
戸建てなら「両隣と向かい側の3軒」+「自治会の会長宅」、マンションなら「両隣と上下階の住戸」+「管理人」に挨拶を行います。
「いつ」挨拶をする?
引越し当日の挨拶が理想ですが、遅い時間になるようなら翌日にしましょう。
「引越しでお騒がせしてしまい、申し訳ありません」といった気遣いをみせると印象がよくなります。
「どんな内容を」伝える?
名前と家族構成、「これからどうぞよろしくお願いします」という気持ちを相手に伝えます。
加えて、小さな子どもがいる、ペットを飼育している、仕事などで深夜帰宅することがあるといった情報があれば、あらかじめ話しておきましょう。
(例)
隣に引っ越してきました○○です。本日は引越しでお騒がせしてしまい、申し訳ありません。これからどうぞよろしくお願いします。
私たちは夫婦と子どもの3人家族です。子どもが1歳なので、泣き声などでご迷惑をおかけしてしまうかも知れません。
こちらはお近づきのしるしですが、よろしければお使いください。
手土産について
石けん、タオル、ラップなど、相手の負担にならない500~1,000円程度の消耗品を持参します。のし紙をつける場合、表書きは「御挨拶」とします。
転出の挨拶も忘れずに
転入の挨拶まわりだけでなく、転出の挨拶まわりも忘れないようにしましょう。
挨拶をする相手は転入時と同様、戸建てなら「両隣と向かい側の3軒+自治会の会長宅」、マンションなら「両隣と上下階の住戸+管理人」です。ほかにもご近所でお付き合いがあった人がいれば、挨拶に行きましょう。
引越し当日はバタバタするため、できれば2~3日前か前日までに、お世話になった感謝の気持ちを伝えます。
その際「引越し当日は騒音などでご迷惑をおかけするかも知れませんが、どうぞよろしくお願いします」と一言添えるとよいでしょう。