家族の安全を守るマイホームの「防犯対策」について

マイホームを検討する上で、忘れてはならないのが「防犯対策」です。
警視庁の発表によると、2018年の都内における侵入窃盗の発生件数は4,575件。前年と比較して-662件(12.6%)減少しているとはいえ、家族が安心して暮らすためにも有効な防犯対策を考えたいものです。
侵入者にねらわれにくい家とは
侵入者が建物内部に侵入するための手口を開始してから、実際に侵入が可能になるまでの時間を「抵抗時間」といいます。
抵抗時間が2分から5分になると侵入者の多くが侵入をあきらめるといわれており、5分以上の抵抗性能を有することが侵入者にねらわれにくい家づくりのポイントとなります。
2002年に設置された「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」では、錠、ドア、サッシなどの建物部品について防犯性能試験を実施し、抵抗時間が5分以上であることを確認した建物部品に「CPマーク」を表示していますので、建物部品選びの参考にしましょう。
玄関・勝手口の防犯対策
侵入に対する抵抗力を高めるために、1つのドアにつきCP錠を2つ取り付ける「1ドア2ロック」にします。
バールなどによるこじ開けを防ぐために、錠のかんぬき(デッドボルト)は鎌付きのものを選び、かんぬきを保護するガードプレートを取り付けましょう。ドアに穴を開けて開錠用つまみ(サムターン)を回して錠を開けるサムターン回しの対策には、取り外し可能なサムターンなどを採用します。
また、カメラ付きインターホンや防犯カメラ、人の動きを感知してライトが点灯するセンサー付きライトなども犯罪抑止効果が期待できます。
窓の防犯対策
侵入者が窓をねらうケースは多く、侵入経路の約6割が窓からといわれています。
最も多い手口はガラス破りで、窓ガラスを破ってクレセント錠を開けて侵入します。補助錠による2ロック、防犯サッシなどでガラス破り対策を行いましょう。
また、ねらわれやすい1階部分に防犯ガラスを使用したり、雨戸やシャッター、面格子を取り付けたりすることで、侵入者に「侵入に時間がかかりそう」と印象付けることができます。
ここでは侵入口に選ばれやすい玄関・勝手口、窓の防犯対策を取り上げましたが、侵入者を防ぐ基本は戸締りの徹底です。ゴミ出しなどのわずかな時間も必ず戸締りをする、2階の窓や小さな窓であってもきちんと鍵をかけるといった習慣をつけて、大切な家族を守りましょう。