19年の全国路線価は1.3%上昇――国税庁が発表

国税庁は7月1日、2019年分(1月1日時点)の路線価を発表しました。
路線価とは、主要道路に面している標準的な宅地の1平方メートルあたりの価額のことで、相続税や贈与税の算定基準となるほか、金融機関による住宅ローン審査の担保評価などにも使われています。
評価の対象となった全国約32万地点の路線価の平均は、前年比で1.3%のプラスとなり、4年連続で上昇。上昇率はこの4年で最も高くなりました。
上昇率の高い地域と、逆に低い地域は?
47都道府県のうち、前年比で路線価がプラスになったのは19都道府県で、昨年の18都道府県から増加しました。一方、マイナスは27県で、昨年の29県から減少しました。
都道府県別で見た上昇率の上位、下落率の上位は次のとおり。
上昇率上位※カッコ内は前年
1位… | 沖縄県 8.3%(5.0%) |
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2位… | 東京都 4.9%(4.0%) |
3位… | 宮城県 4.4%(3.7%) |
4位… | 福岡県 3.6%(2.6%) |
5位… | 京都府 3.1%(2.2%) |
下落率上位※▲はマイナス、カッコ内は前年
1位… | 福井県 ▲1.4%(▲1.3%) |
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2位… | 和歌山県 ▲1.3%(▲1.2%) |
3位… | 秋田県 ▲1.2%(▲2.3%) |
3位… | 愛媛県 ▲1.2%(▲1.6%) |
5位… | 山梨県 ▲1.1%(▲1.4%) |
5位… | 三重県 ▲1.1%(▲1.5%) |
全国トップの路線価は?
各地域で最も高い路線価を「最高路線価」と呼びます。2019年分の最高路線価の全国トップは、34年連続で東京・銀座にある「鳩居堂」前の銀座中央通り(1平方メートルあたり4560万円)でした。 最高路線価のトップ10には、次の地点がランクインしています。
都道府県庁所在地都市の最高路線価(2019年分)※1平方メートルあたり、単位万円、カッコ内は前年比上昇率
1位… | 東京都中央区銀座5丁目 銀座中央通り 4560(2.9%) |
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2位… | 大阪市北区角田町 御堂筋 1600(27.4%) |
3位… | 横浜市西区南幸1丁目 横浜駅西口バスターミナル前通り 1160(13.3%) |
4位… | 名古屋市中村区名駅1丁目 名駅通り 1104(10.4%) |
5位… | 福岡市中央区天神2丁目 渡辺通り 787(12.4%) |
6位… | 京都府京都市下京区四条通寺町東入2丁目 御旅町四条通 570(20.0%) |
7位… | 兵庫県神戸市中央区三宮町1丁目 三宮センター街 490(25.0%) |
8位… | 北海道札幌市中央区北5条西3丁目 札幌停車場線通り 488(15.1%) |
9位… | 埼玉県さいたま市大宮区桜木町2丁目 大宮駅西口駅前ロータリー 370(12.1%) |
10位… | 広島県広島市中区胡町相生通り 305(8.9%) |
情報元:国税庁 http://www.rosenka.nta.go.jp/