最大50万円がもらえる!「すまい給付金」について

物件や住宅ローンを選ぶときに、「すまい給付金」という言葉を見聞きした人も多いはず。
これは一体、どのような制度なのでしょうか?
すまい給付金とは
すまい給付金とは、住宅購入者が一定の条件を満たす場合に、現金をもらえる制度。
2014年と2019年に消費税が段階的に増税されたことによって、住宅購入にかかる消費税の負担が大きくなりました。すまい給付金は、この負担増加を減らすために国が用意したサポート制度の一つです。
住宅ローンを組んで住宅を購入すると、購入から10年間にわたって毎年末のローン残高の1%が所得税から控除される「住宅ローン控除」が受けられます。けれども年収によっては支払っている税額が少なく、あまり住宅ローン控除の恩恵を受けられない場合もあります。そこで、すまい給付金を併用することで一定の年収以下の人も住宅ローンの負担を減らせる仕組みになっているのです。
すまい給付金の給付額は?
すまい給付金でもらえる給付額は10万円~50万円で、年収などによって給付額が決定します。
すまい給付金の給付額の目安(消費税率10%)
年収450万円以下(※) | 50万円 |
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年収525万円以下(※) | 40万円 |
年収600万円以下(※) | 30万円 |
年収675万円以下(※) | 20万円 |
年収775万円以下(※) | 10万円 |
※上記の年収は夫婦(妻は収入なし)および中学生以下の子どもが2人のモデル世帯の場合の金額で、給付額は家族構成などにより増減します。
なお、対象となる住宅を共有名義で購入していると、要件を満たす共有者がそれぞれ給付を受けることができます。その場合の給付額は、各人の年収に応じた給付基礎額に持分割合をかけた金額となります。
すまい給付金がもらえる要件は?
すまい給付金を申請する住宅購入者と、対象となる住宅にそれぞれ要件があります。
住宅購入者の要件
- ・その住宅の所有者であること
- ・その住宅に住んでいること
- ・年収が一定以下(目安は775万円以下)であること
- ・借入期間が5年以上の住宅ローンを利用していること(ただし50歳以上で年収の目安が650万円以下なら住宅ローンを利用しなくてもOK)
対象となる住宅の要件
- ・床面積が50㎡以上であること
- ・住宅の品質について第三者機関の検査を受けていること
申請方法は?
必要書類を揃えて、すまい給付金申請窓口に持参するか、すまい給付金事務局に郵送します。
主な必要書類
- ・給付申請書※すまい給付金申請窓口で入手するか、すまい給付金専用サイトからダウンロードできます
- ・住民票の写し(引越し後)
- ・個人住民税の課税証明書
- ・建物の登記事項証明書・謄本
- ・不動産売買契約書または工事請負契約書
- ・住宅ローンの金銭消費貸借契約書のコピー
最寄りの申請窓口は、国土交通省すまい給付金専用サイトから検索できます。
また、すまい給付金の申請は、購入した住宅に入居した後から可能になります。
申請期限は住宅の引渡しを受けてから1年以内(当面は1年3ヶ月以内)ですので、忘れずに申請しましょう。
情報元:国土交通省すまい給付金専用サイト http://sumai-kyufu.jp/