見た目も機能性も大切。「外壁材」の選び方について

風雨や紫外線から建物を守るだけでなく、その色合いやデザインによって住宅の印象を大きく左右する「外壁材」。さまざまな種類があるので、どれを選べばよいか迷ってしまう人も多いかも知れません。
ここでは代表的な外壁材の特徴を紹介しますので、家探しの参考になさってください。
窯業系サイディング
セメントや繊維質材料を混ぜて板状に成形したもので、新築戸建て住宅の75%以上で採用されています。
耐火性にすぐれているほか、タイル調やレンガ調、石積調などデザインバリエーションも豊富です。
メンテナンスの目安としては、8~10年に1回くらいの頻度で塗り替えを行います。塗膜が長持ちするように、耐久性の高い塗装加工をした製品もあります。
金属系サイディング
アルミなど金属の表面材と、断熱性にすぐれた芯材を組み合わせた外壁材です。軽量で建物に負担がかかりにくく、スタイリッシュな雰囲気の外観に仕上がります。
メンテナンスの目安としては、10~15年に1回くらいの頻度で塗り替えを行います。近年人気の高いガルバリウム鋼板を使ったサイディングは、耐久性とメンテナンス性にすぐれています。
木質系サイディング
木材を加工した外壁材で、木の温かみある風合いが楽しめます。ただし、窯業系や金属系のサイディングと比べると耐久性や防水性はやや劣り、5~8年に1回くらいの頻度で塗り替えが必要です。定期的なメンテナンスを行うことで、見た目も機能も長持ちします。
塗り壁
セメントモルタルや漆喰などがあり、左官職人がコテで塗りつけます。塗り方によって模様や質感など多彩な表現が可能で、曲面など複雑なデザインにも塗布できるメリットもあります。
メンテナンスは仕上げ材の種類などにより異なりますが、モルタル外壁の場合、10年に1回くらいの頻度で塗り替えを行います。
ALC
軽量気泡コンクリートともいい、内部に多くの気泡が含まれているコンクリートの外壁材です。通常のコンクリートの4分の1ほどの軽さで、断熱性、耐火性にもすぐれています。
メンテナンスの目安としては、10年に1回くらいの頻度で塗り替えを行います。
外壁材を選ぶポイントは、見た目の好みはもちろんですが、長く快適に住むためにメンテナンス性や機能性も重視したいものです。ぜひ気に入った外壁材を見つけて、理想のマイホームを実現しましょう。