住まいの防犯性能を高めるポイントは?

家族が安心・安全に暮らすためにも、住まいの防犯対策は万全にしておきたいものです。
警察庁の発表によると、令和元年に発生した侵入窃盗の認知件数は57,808件で、このうち43.9%が戸建て住宅をねらったものでした。
一口に「侵入窃盗」といっても、留守宅に侵入する「空き巣」もあれば、住人の在宅時に侵入する「居空き」、就寝中に侵入する「忍び込み」といった手口もあり、コロナ禍でステイホームが増えたからといって決して油断できません。大切なマイホームを侵入窃盗の被害から防ぐには、一体どうすればよいのでしょうか?
侵入されにくいポイントを押さえて防犯対策
侵入者の標的になりやすい家とは、侵入がたやすく、外から見えにくい家。ということは、侵入に時間がかかり、周囲の目につきやすいような家ほど高い防犯性能を備えているといえます。
住まいの防犯性能を高めるなら、次のような点に注目してみてください。
塀や植栽
高さのある塀や植栽は一見侵入されにくそうですが、周囲からの見通しが悪く、侵入者の隠れ場所になってしまいます。プライバシーに配慮しつつも塀や植栽を低くするか、見通しのよいフェンスなどを選びましょう。
窓
侵入窃盗の57.0%は窓からによるもので、侵入者は窓ガラスを破り、クレセント錠を外して侵入します。割れにくい防犯ガラスや二重ロックを採用したり、クレセント錠に加えて補助錠を取り付けたりして対策しましょう。
玄関・勝手口
1つのドアに2つの錠をつける「1ドア2ロック」が基本の防犯対策です。訪問者の顔が見えるカメラ付きインターホンや防犯カメラを採用するのもおすすめ。
バルコニー
バルコニーの囲いが見通しの悪い塀だと、侵入者が隠れ場所になってしまいます。フェンスなど見通しのよいものを選びましょう。
家の裏側、隣家との間など
見通しが悪く侵入者が身をひそめやすい場所のため、人が通ると自動点灯するセンサーライトや防犯カメラ、足音で侵入者を知らせる砂利敷きなどが有効です。
ご近所さんの視線も防犯対策に
侵入者は住まいの防犯性能だけではなく、近隣の目も窺いながらターゲットとなる家を物色しています。ご近所付き合いの活発な地域 では、見知らぬ人がウロウロしていると目立ちやすいため、侵入者も警戒して足を踏み入れにくくなります。
犯罪から家を守るためにも、日頃からご近所さんとの挨拶やコミュニケーションを大切にしましょう。