夏の住まいを快適にする「緑のカーテン」のつくり方

夏になると、住宅の軒先や窓際などに「緑のカーテン」を見かけることがあります。
緑のカーテンとは、ゴーヤー、アサガオなどのつる性植物をネットに這わせて、夏の日射しを遮るもの。中でもゴーヤーを使ったカーテンは初心者でも育てやすく、日除け効果はもちろん、実を収穫して食べることもできるのが魅力です。
GW明け頃にゴーヤーの苗を植え付ければ、7~9月に葉が茂り、住まいに涼しさを届けてくれます。今年の夏は、マイホームでゴーヤーのカーテンづくりをしてみませんか?
用意するもの
すべて園芸店や種苗店、ホームセンターなどで購入できます。
ゴーヤーの苗
…種から育てることもできますが、初めての人は苗から植えつけるのがオススメ。
プランター
…深さ30㎝以上の大型のもの。底から2㎝ほど鉢底石を入れておきます。
培養土(野菜用)
…肥料入りの培養土を選ぶと、元肥を混ぜる手間が省けて便利。
ネット
…網目の大きさが10㎝前後のもの。
園芸用支柱・つっぱり棒など
…ネットを設置するために使用します。
ロープや紐、結束バンドなど
…ネットや支柱などを留めるのに使用します。
その他の用具
ジョウロ、シャベル、ハサミ、肥料など
…水やりや剪定、追肥などの作業に必要です。
つくり方
1)苗の植えつけ
培養土をプランターの上端2~3㎝下まで入れ、20~30㎝間隔でポットの苗を植えつけます(70㎝のプランターなら2株が目安)。それから、たっぷりの水を与えましょう。
2)ネットの設置
ネットの上下に支柱を通して、2階ベランダなどから吊り下げるか、軒下に設置した物干し用のつっぱり棒に取り付けます。
3)水やり
プランターの土の表面が乾いたら、底穴から流れるまでたっぷりと水やりをします。
4)摘心・誘引
本葉が7~8枚になったら、親づるの先端をハサミで切り取って子づるの成長をうながします(摘心)。また子づるが伸びてきたら、ネットに絡ませて所々を紐で留め、カーテンを整えていきます(誘引)。
5)開花・授粉
7月に入って花が咲き始めたら、雄花をいくつか摘み取って、おしべを雌花のめしべに軽くつけて授粉させましょう。花のつけ根に小さな実があるものが雌花、ないものが雄花です。
6)実の収穫
開花から2~3週間ほど経ったら、いよいよ実の収穫です。収穫時期が遅れると実が黄色くなってしまうので注意。
7)片付け
10月に入ったら緑のカーテンのシーズンは終了。ネットをおろし、絡んだつるを取り外して片付けましょう。