憧れの「芝生」のある住まい。どんな手入れが必要?

「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、美しい芝生のある住まいは人々の憧れ。
その一方で、「芝生はお手入れが大変」「すぐに枯れたり剥げたりする」という声も聞かれます。管理に手間がかかる印象の強い芝生ですが、いくつかのポイントを押さえればキレイな芝生を維持することができます。「外構に芝生を張りたいけど、ちゃんと管理できるかな?」と不安な方は参考になさってください。
芝生のメリット・デメリット
アプローチや庭などの外構に張った芝生は、住まいの表情を美しくするだけでなく、身近に自然が感じられ、見ているだけで清々しい気分になります。小さなお子さんやペットのいるご家庭なら、コンクリートや砂利敷の庭よりも、クッション性の高い芝生の庭で遊ばせたいと思う親御さんも多いことでしょう。また、芝生の蒸発散作用によって夏の暑さを和らげるメリットも期待できます。
けれども、生育期にあたる夏はどんどん伸びるのでこまめな草刈りが必要。雑草に負けて枯れてしまうのを防ぐためには除草作業も欠かせません。
芝生をきれいに保つポイントを紹介!
伸びる前に刈る
ぼうぼうに伸びてしまうと芝刈り機で刈りづらくなってしまうので、伸びる前に刈るのが鉄則。一般的な日本芝のコウライシバなら、夏は週1回、春と秋は月1~2回程度を目安に、地表からの草丈が3~5㎝くらいになるように芝刈りを行いましょう。休眠期の冬の芝刈りは不要です。
水やりはたっぷりと
水やりの目安は、夏は毎日、春と秋は2~3日に1回。休眠期の冬の水やりは不要です。地中深くまで届くように、たっぷりと水を与えましょう。
除草作業
雑草が伸びるのを防ぐため、手作業か薬剤を使って除草します。薬剤は、必ず芝生用のものを使用してください。
目土入れを行う
芝生がデコボコになったり、剥げたりしている部分が気になったら、芝生用の目土を厚さ5mmくらいかけて発芽をうながします。芝生が見えなくなるまで覆うと生育の妨げになり逆効果ですので、うっすらとかける程度でOK。
穴あけを行う
穴あけ(エアレーション)は、土壌に新鮮な空気を送り込んで通気性を向上させるための作業。春から秋にかけて、1~2カ月に1回の頻度で行います。狭い範囲ならマイナスドライバーで穴あけをしてもよいのですが、専用の器具(タインエアレーター)があると便利です。
不安なら工事会社に相談しても
きれいな芝生を保つポイントは上記のとおりですが、日照や土壌などの条件もあるため、不安があれば外構の工事会社に相談しましょう。管理しやすい品種や芝生以外の植物(グランドカバー)、人工芝なども含め、個々のライフスタイルに合った提案をしてもらえます。