梅雨時の今こそ!「雨の日」の下見のススメ

今年も梅雨のシーズンがやってきました。雨の日は外出が億劫になり、気になるエリアや物件の下見も滞りがち……。そんな人も多いと思いますが、雨の日だからこそチェックできる周辺環境のポイントがあることをご存知でしょうか?
雨の日を想定した家探しを
総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた2021」によると、2019年の東京都の年間降水日数(降水量が1mm以上を記録した日数)は111日。年間の3分の1近くは雨(または雪)が降っていたということになります。家探しの段階から、晴れの日だけでなく、雨の日も安心して暮らせる土地や物件を検討したいものですね。
雨の日こそチェックしたい周辺環境とは?
道路の水はけ
道路によっては、もともと低い土地であったり、側溝の排水能力が足りないといった理由で、少しの雨でも大きな水たまりができることがあります。このように水はけの悪い道路が周辺にあると通行に支障が出るかも知れないので、道路の状況や雨天時の迂回路などを含めて確認しておくとよいでしょう。
雨の日の歩きやすさ
晴れた日はスムーズに通行できる歩道であっても、雨の日は車の往来が増えたり、歩道の幅が狭くて傘を差すと歩きにくかったりすることもあります。通勤などで使用する駅までの道のりや、子どもの通学路が安全かどうかをチェックしましょう。
バス停の距離や時刻
ふだんは徒歩や自転車で通勤・通学をしていても、雨の日にはバスを利用する場合もあります。そのようなときに備えて、バス停までの距離や時刻表、雨の日のバスの混み具合を確かめておくと安心です。
通勤時の渋滞状況
雨の日は通勤や買い物にマイカーを利用する人が増えるため、道路の渋滞が発生しやすくなります。マイカー通勤を予定している人は、通勤時間帯の道路の渋滞状況を確認しておきましょう。
自治体の浸水害対策も確認する
近年は都市部を中心に「ゲリラ豪雨」と呼ばれる大雨が多発し、下水の排水能力が追いつかずに溢れてしまう浸水害(内水氾濫)が増えています。そのため自治体では、浸水害の想定区域やリスクを記した「ハザードマップ」の発行や、浸水被害を防ぐ土のうを配布するといった対策を行っています。住みたいエリアや物件が固まったら、このような自治体の取り組みをチェックすることをお勧めします。