住まいの「間取り」と「冷蔵庫」の相性について

マイホームを購入したら、旧居の冷蔵庫を新居に持っていきますか?それとも引越しを機に買い替えますか?
大型のキッチン家電である冷蔵庫は、基本的に一度設置したら置き場所を変えることはなく、購入から10年前後は買い替えることもありません。けれども、住まいの間取りによっては冷蔵庫の使い勝手が悪くなることもあるので注意が必要です。
そこで今回は、間取りと冷蔵庫の相性について考えていきましょう。
設置スペースを確認
新居に引っ越す前に、冷蔵庫の設置スペースの「幅・高さ・奥行き」と「コンセントの位置」を調べておきましょう。
設置スペースは冷蔵庫の放熱のために、側面と背面に1~10㎝以上、上部に5~10㎝以上の隙間が必要です。放熱がうまくできないと、庫内が冷えにくくなったり、消費電力に影響が出たりする可能性があります。
搬入経路も確認
設置スペースまで冷蔵庫を搬入するための経路も確認しておきましょう。玄関の幅、廊下の幅、階段の幅をはかり、冷蔵庫本体の幅か奥行きの狭いほうから6㎝以上の隙間があれば安心です。
もしも搬入経路に冷蔵庫が入らない場合は、その冷蔵庫をあきらめるか、窓から搬入する方法などを検討することになります。不安があれば、引越し業者や家電量販店に相談し、事前見積りをとるとよいでしょう。
ドアの開く方向は?
冷蔵庫の本体寸法、放熱のためのスペースに加えて、ドアを開けたときの方向や作業スペースの広さもチェックしてください。
冷蔵庫のドアは右開きまたは左開きの片開きタイプ、ドアを中央から開ける観音開き(フレンチドア)タイプ、左右どちらからも開けられる両開きタイプがあります。片開きタイプの場合、設置スペースによってはドアを開ける方向が逆になり、使い勝手が悪くなることがあります。
また、ドアや引き出しを開けたときに作業スペースが極端に狭くなったり、ドアが壁などの障害物に当たってしまったりすることがないかどうかも確認しましょう。
来客に冷蔵庫が丸見えに?
最近はキッチンがリビングやダイニングに開放されているオープンスタイルのキッチンが主流ですが、このようなキッチンはリビングなどからキッチンが見えやすく、中には冷蔵庫のドアを開いたときに中身が来客から丸見えになってしまう…という間取りもあります。
滅多に来客の来ない家庭ならよいのですが、頻繁に来客を迎える家庭なら、冷蔵庫が丸見えになる間取りは避けたほうがいいかも知れません。
家事の中でも炊事や皿洗いにかかる時間は長く、そのためキッチンに滞在する時間も長くなります。だからこそ、住まいと冷蔵庫の相性を考えて、使い勝手のよい間取りや冷蔵庫を選びたいものですね。