部屋を広く見せるコーディネートの工夫は?

入居するまでは「広さに余裕がある」と感じていた間取りも、いざ家具などを配置すると窮屈な印象になってしまうことがあります。そんなときに注目したいのが、部屋のインテリアやレイアウト。同じ広さの部屋でも、家具などの選び方や配置を工夫することで、すっきりと広い部屋を演出できます。
部屋を広く見せるレイアウトの3カ条
その1「背の低い家具を選ぶ」
天井まで届くような高さのある棚や、高い背もたれやヘッドレストのあるソファなどは、見た目に圧迫感があり、視線を遮って空間を狭く見せてしまいがちです。そこで、リビングのように広さを演出したい部屋に家具を配置するときは、なるべく低いサイズのものを選ぶのがおすすめ。置き場所をとるベッドも、ベッドフレームの低いローベッドなら部屋がすっきりと広い印象になります。
その2「大きい家具は入り口付近に」
収納力などの都合で、どうしても背の高い家具を置かなければならない…というときは、部屋の入り口付近に配置しましょう。これは人の目が「小さなものは遠くに」見え、「大きなものは近くに」見える遠近法を用いた工夫で、入り口から見たときに手前に大きな家具を、奥のほうに小さい家具を置くことで、空間に奥行きが生まれて広く見えます。
その3「床面を見せる」
広い床面は室内の行き来のしやすさに直結し、視覚的にも広く感じる効果があります。そのためリビングのソファやテレビボードは、脚なしよりも脚付きのデザインを選ぶと、床面が強調されて広々とした印象になります。
ほかにも、天板がガラス素材のローテーブルを選んだり、ローテーブルの下に敷くラグも正方形や長方形ではなく円形のものを選んだりすると、より床面が多くなるので広さを演出できます。
インテリアの色にもポイントが!
室内で目にする色によって、広さの印象は変わってきます。例えば、壁紙や床材の色は暗いものより、淡い色、明るい色を選ぶと広く感じられます。
また、人気のアクセントウォール(壁の一部分のみ異なる色柄を使用するもの)や、カーテンやソファカバーといったファブリックの色を選ぶときに「後退色」と呼ばれる寒色や暗い色を選ぶと、空間に奥行きが出て広い印象が得られるでしょう。
限られたスペースであっても、コーディネート次第で部屋を広く見せることができます。ぜひ配置や色を工夫して、広々とした印象の部屋を手に入れましょう。