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住みたい街の「用途地域」から、将来の住環境をイメージする

静かで落ち着いた地域を好む人もいれば、駅や商業施設に近く、利便性の高い地域を求める人など、住みたい住環境は人それぞれ。ただ、今住みたいと思う地域であっても、10年後、20年後も同じ住環境が維持されているとは限りません。

そこで知っておきたいのが「用途地域」。住みたい街の用途地域を知ることで、将来の住環境をイメージしやすくなります。

そもそも用途地域とは

「用途地域」とは、多くの住宅や商業施設が集まる市街地において、計画的に街づくりが進められるように建物の種類や規模などを制限する制度です。

全部で13の種類があり、その中で住宅を優先して建てる地域、商業施設を優先して建てる地域、工場のための地域に区分けすることで、住みやすい住環境が保たれるようになっています。

用途地域から分かる街並みのイメージは?

13種類の用途地域のうち、住宅地として選ばれることの多い7種類の概要は次のとおり。

基本的に、1)~7)の地域は上にあるものほど静かで落ち着いた住環境で、下に行くほど人の出入りが多く、にぎやかな街並みになります。

1)第一種低層住居専用地域

…低層住宅の良好な環境を守るための地域。建物は最大12m(3階建てくらい)までの高さ制限が設けられています。診療所、小中学校、小規模な店舗も建てられます。

2)第二種低層住居専用地域

…主に低層住宅の良好な環境を守るための地域。建物は最大12m(3階建てくらい)までの高さ制限が設けられています。第一種低層住居専用地域で可能な建物に加えて、コンビニなど150㎡までの店舗などが建てられます。

3)第一種中高層住居専用地域

…中高層住宅の良好な環境を守るための地域。第二種低層住居専用地域で可能な建物に加えて、3階を超えるマンション、病院、大学、500㎡までの店舗などが建てられます。

4)第二種中高層住居専用地域

…主に中高層住宅の良好な環境を守るための地域。第一種中高層住居専用地域で可能な建物に加えて、スーパーなど1,500㎡までの店舗、事務所などが建てられます。

5)第一種住居地域

…住居の環境を守るための地域。第二種中高層住居専用地域で可能な建物に加えて、3,000㎡までの中規模な店舗や事務所、ホテルなどが建てられます。

6)第二種住居地域

…主に住居の環境を守るための地域。第一種住居地域で可能な建物に加えて、大型スーパーなど10,000㎡までの店舗、パチンコ店やカラオケボックスなどの娯楽施設などが建てられます。

7)準住居地域

…国道や幹線道路の沿道にあり、ロードサイドの利便性と調和した住居の環境を守るための地域。第二種住居地域で可能な建物に加えて、自動車修理工場、小規模な工場などが建てられます。

用途地域から考える住み心地は?

年月とともに街並みは変化していくので、今は低層住宅ばかりの静かな住環境であっても、用途地域によっては将来、隣に大きなマンションが建設されて日照の問題が生じたり、大型商業施設や娯楽施設の人の出入りや騒音に悩まされたりする可能性もあります。

後々になって住みづらさを感じることのないよう、あらかじめ住みたい街の用途地域を調べて、建てられる建物の種類や高さを確認しておきましょう。

用途地域の調べ方は?

自治体ホームページで、用途地域の種類ごとに色分けした地図が公開されています。「調べたい地域の自治体名+用途地域」で検索してみてください。

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