「見せる収納」と「隠す収納」、使い分けのコツは?

部屋にたまった物を片付けても、「どこか雑然としている」「すぐに散らかってしまう」と感じたことはありませんか? 収納には「見せる」「隠す」という2つの方法があり、どちらを選ぶかによって使い勝手や部屋の印象が変わってきます。
「見せる収納」とは
扉のないオープンな棚やラックを使って、人の目に触れるように物を収納する方法です。
見せる収納のメリットは、どこに何があるか一目で把握でき、サッと出し入れできること。遮る扉がないため、見た目の圧迫感も抑えられます。また、お気に入りのアイテムをインテリアとしてディスプレイすれば、センスのよい部屋をアピールできるのも特徴です。
その一方で、こまごました物まで「見せる収納」にすると、生活感が出てしまいやすいデメリットもあります。
メリット
・物の場所がすぐ分かり、出し入れしやすい
・圧迫感を抑えられる
・ディスプレイと収納を両立できる
デメリット
・物によっては雑多な印象になる
・物にホコリや汚れが付着しやすい
「隠す収納」とは
扉付きの棚や引き出しなど、見えない場所に物をしまう収納方法です。
「隠す収納」のメリットは、玄関の靴、リビングの書類や雑誌などゴチャゴチャした物が目につかなくなるので、生活感が出にくく、スッキリと広い印象になることです。モデルルームやホテルのような非日常の空間を演出したい場合におすすめの収納といえます。
デメリットとしては、物を出し入れするたびに扉を開閉する手間がかかることが挙げられます。また、隠す収納だけだと素っ気ない印象になったり、収納家具の大きさや高さによっては圧迫感を感じたりすることもあるため注意が必要です。
メリット
・生活感が出にくい
・スッキリして広く見える
・物にホコリや汚れが付着しにくい
デメリット
・出し入れに手間がかかる
・殺風景な印象や、圧迫感が気になることも
「見せる」「隠す」収納を使い分ける!
このように「見せる収納」も「隠す収納」も一長一短がありますが、実際に部屋づくりをするときは、使う頻度やイメージに合わせて使い分けるとよいでしょう。
例えば、日常でひんぱんに使う物は見せる収納にしたほうが取り出しやすくて便利ですし、デザイン性の高い食器や雑貨も、あえて見せることでお洒落なイメージを演出できます。ディスプレイするときは、雑貨を色分けして配置したり、本の背の高さを揃えたりしましょう。これだけでも、スッキリときれいに見えるのでおすすめです。
隠す収納の場合、床や壁と同色系の収納家具を選ぶと見た目の圧迫感が抑えられます。また、殺風景な印象を避けるために、隠す収納だけではなく観葉植物やインテリア小物のようなディスプレイを組み合わせてみましょう。
キッチンは使用頻度の高いアイテムが多く、置き方によってはゴチャゴチャした印象になりがちですが、よく使う調味料や食材をお洒落なバスケットや缶などに入れて、「隠しつつ見せる収納」にすると、見た目と使い勝手の両方を兼ね備えることができます。